リガウスさん宅アルフさんをお借りして、
オリさんが失礼やらかしてまくってるみたいです…本当にごめんなさい!orzorz
なんかいろいろ失言多いのです、本当、申し訳ないです…!あとでちゃんとお説教しておきたいんですが怖いので勘弁してください!(((
ざくり、と顔の横、壁へと鉄が突き刺さる。
コンクリートに突き立てられたそれにはこちらへの殺意が籠められているらしい。
「こぉんにちはぁ、ご機嫌如何でしょぉう?アルフサぁン」
にまあ、と口角を吊り上げる彼のシアンの瞳はしかし、少しも笑ってはいない。
「御陰様で最悪ですね、オリヴィエさん」
強気に言い返すと、その笑みはさらにねっとりとして、その左手の指がこちらの顎を掴む。
「おぉやおやぁあ、そんなお口をお利きになってよろしいのでぇ?」
ぐい、と上げられ目が合った。
「見ての通りぃ、ソレガシはとぉっても、不機嫌なのですけれどぉう?」
ず、と鉄の「右腕」が壁から抜かれるなり、その「指先」がこちらの首筋に当てられる。
鋭利な刃先が冷たく背筋をなぞり行く。
「いぃいカラダをしてらっしゃいますねぇえ。ただ殺すだけでは惜しいぃ」
くすくすくすと、気味の悪い笑い声を漏らす彼の言葉に思わず唾を飲んだのが見えたのか、
「おやおやぁ、怯えていらっしゃるんですかぁ?ただぼろぼろにして変態サンに売っても良いかなぁと検討していただけですよぉう」
わざとらしく目をぱちくりして見せる彼こそはその「変態」だと確信する。
「手を離してください。さもなくば、刺しますよ」
呼び出された時点で護身用にと用意していたナイフを素早く取り出して、雷を纏いばちばちと鳴るそれを突きつければ、驚き手を離すだろうと思いきや、
何故だかその手は離れない。
「聞いていました?刺すと言っているんですよ」
睨んだままに繰り返すと、
何故だか彼の笑顔は濃くなる。
「どうぞぉう?ソレガシは痛みがだぁいすきですからぁ、構いませんよぉう?」
世に言うマゾヒストか。
気持ちの悪さに寒気がして、一瞬身が竦んだその隙に、手からナイフが落とされる。
しくじったかと舌打ちして、さらに睨んで言ってやる。
「気色の悪い性癖をお持ちで」
するとますます笑みは濃くなる。 気色悪い。
「それはどうもぉう?お褒め頂き嬉しい限りですよぉう」
粘着に響く声さえも睨んでやると、
「さてまぁ、本題に入りましょうかぁあ」
と、「右腕」をまた背筋から昇らせながら彼はくすくすそう言う。
「簡単な話はぁ、邪魔をするなということですぅ」
「邪魔?何のです」
「知れたことをぉ。ソレガシとデルタさんの邪魔ですよぉう」
にまにまと笑う彼の瞳は地獄の業火が燃え滾っている。
「二人の幸せな日常にぃ、アナタはご親切にも土足で入り込んでくださいましたねぇえ」
とん、とん、とん、「指」が背筋をひとつひとつ上がって行く気持ちの悪い動きと共にこちらの寒気が増して行く。
「本来ならばお礼にアナタのお命を頂戴する所ですがぁ、デルタさんのたってのお願いでぇ、そればかりはやめておいて差し上げているのですぅ」
とん、「指」は首筋で止まり、ついと喉元に向かう。
「ですがぁ、今後もあのようなことがあるようでしたらぁ、」
ぷつ、「指」が私の皮膚を器用に少し裂く。
「今までの方々と同じくぅ、事故に見せかけてぇ、というのもぉ、考えていないではないのですよぉう?」
紅い血が一筋流れているのだろう。首に違和感がある。
が、彼は形勢を逆転するであろう一言を漏らした。
自らの口元に笑みが浮かぶ。
「なるほど、貴方はとんでもない人殺しという訳ですね。ならば軍や警察に通報しましょう」
それだけで万事解決だ。すべて上手く行く。
けれども彼の笑顔は消えない。
「おやまぁあ、アナタは知らないのですねぇえ。ソレガシも、デルタさんも、既に指名手配の身ですよぉう」
にま、と笑う口元は、笑顔以外を作らないのかもしれない。
「軍が来たらデルタさんも狙われるでしょぉうねぇ。ソレガシは愛する方に危害を加えるおばかさんは殺してしまいますからぁ、被害者が増えるだけですよぉう」
「指」が離れる。呼吸が楽になる。
「まぁあ、ソレガシが申し上げたいのはぁ、命が惜しければ手を引きなさいということですねぇえ」
くすくすくす、また気味の悪い笑い声を漏らすと彼はずるりと離れて、呑気に彼の名を呼びながら去って行く。
「デルタさぁん、アルフサンがお帰りになるそぉですよぉう」
あんな変態の悪党の人殺し男に、あんな可愛らしい人が、あんなに愛されている。
どれだけ束縛がきついことだろう、なんて可哀想なんだ、どうにかしたいが、…と考え始めた所に、忘れかけていた喉元の痛み。
ぴり、とくるそれを拭うと、指の先は紅くなった。
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重ね重ね、大変な失礼、申し訳ございませんでした!orz
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